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ホテルインターゲート大阪 梅田に泊まってみた。食・工芸・伝統芸能で大阪文化に触れられる386室

「ホテルインターゲート大阪 梅田」

 JR大阪駅 桜橋口から徒歩約5分。国道2号線沿いに位置する「ホテルインターゲート大阪 梅田」(大阪府大阪市北区梅田2-5-2)は、2021年4月に開業した地上18階建て386室で、全国に展開する支店のなかで最大規模を誇る。「地域の文化を五感で感じ、快眠で心地よい目覚めを提供するホテル」がコンセプトだ。

2階のロビーフロアは、梅田の喧騒から切り離された落ち着いた雰囲気をまとっている

客室はスイート含む7タイプの386室

 客室は全386室で、シングル50室・ダブル164室・ツイン104室・トリプル50室・フォース15室・ジュニアスイート2室・スイート1室と、多彩な客室タイプを用意。利用客のさまざまなニーズに応える客室が揃っている。

 落ち着いたインテリアが特徴で、ベッドはシモンズのオリジナルマットレスを採用する。17階の「インターゲートフロア」ではさらに上質なエアウィーヴマットレスを導入しているが、シモンズでも文句なく快適だ。

 窓からの景観もまた壮観で、デラックスツインルームではコーナー二面窓、コーナーデラックスツインルームではアール形状の大きな窓を採用、またフラグシップルームである17階インターゲートフロアのスタイリッシュジュニアスイートツインルームやインターゲートスイートルームも同様で、最上階から大阪の景色を楽しめる。

デラックスツインルーム(26室)

客室面積: 31m2
ベッド: 2台(最大3台)195×120cm
定員: 3名
料金: 1万6000円~3万3000円(2名1室利用時の1名あたり)

明るく開放感のあるコーナー二面窓を採用。広々とした客室は、エクストラベッドにも対応し、最大3名まで宿泊可能
独立した洗い場付きの浴室は大浴場に行かずともゆったりとリラックスできる
大きな鏡と明るい照明の洗面台は女性にもうれしい設備だ

コーナーデラックスツインルーム(13室)

客室面積: 40m2
ベッド: 4台(最大3台)206×120cm
定員: 4名
料金: 2万円~4万2000円(2名1室利用時の1名あたり)

建物の形状にあわせたアール面の窓で、梅田地区の景観が一望できる。エクストラベットをいれることで最大4名まで宿泊可能。家族連れや友達同士など幅広いニーズに対応可能
広々とした洗面台
こちらも独立した浴室を採用。ユニットバスでは味わえないリラックスタイムを演出してくれる

スタイリッシュジュニアスイートツインルーム(1724号室)

客室面積: 56m2
ベッド: 3台(最大3台)203×120cm
定員: 3名
料金: 3万8000円~6万8000円(2名1室利用時の1名あたり)

大阪の景色を見渡す大きな二面窓のジュニアスイート。大きなソファや椅子でくつろぎながらゆったりとした時間を過ごすことができる
長期滞在にも対応可能な大きなクローゼット。収納もたっぷりでたくさんの荷物でも安心だ。また除菌消臭ができるLGスタイラーを備える
広々とした洗面台や独立浴室を完備

インターゲートスイートルーム(1719号室)

客室面積: 65m2
ベッド: 2台(最大3台)203×140cm
定員: 2名
料金: 5万円~9万円(2名1室利用時の1名あたり)

ホテルインターゲート大阪 梅田のフラグシップルーム、「インターゲートスイート」。アール形状の大きな窓を備え、大阪の景色を望むリビングルーム。そして仕切られたベッドルームは我が家のようにくつろぐことができる
開放感ある化粧室と浴室
ウォークインクローゼットは長期滞在にも対応した大容量。そして除菌消臭ができるLGスタイラーを設置

2階にロビー、インターゲートラウンジ

 ホテルのエントランスは国道2号線から少し入った路地に面しており、専用のエスカレーターで2階にあがると、ロビーフロアになっている。ロビーには「ローカルバリューギャラリー」と呼ばれる、大阪の伝統工芸品や地域文化にまつわる書籍など大阪の地域文化の情報を集めた一角があり、滞在中は自由に利用することが可能で、まさに大阪の文化に触れることができる空間となっている。

大阪の自然・都市・人と文化・上方芸術・うまいもん・粋と笑いの6つをテーマにしたローカルバリューギャラリーをはじめ、アクティブアートウォールなど、大阪の今と昔、伝統文化などの情報にアクセスできるパブリックスペース

 またチェックインカウンター奥には、滞在中自由に利用可能なインターゲートラウンジを併設。時間帯によってさまざまなサービスを提供している。

6時~7時:
無料で提供する「朝活コーヒー&スムージー」で目覚めの一杯を楽しめる。
7時~10時30分:
朝食ビュッフェ(有料)を提供し、焼きたてパン、関西風出汁巻き卵、季節野菜など約50種類以上のメニューが並ぶ。地産地消を意識した食材選びが特徴的だ。
10時30分~15時:
コーヒーやソフトドリンクを自由に楽しめる。
15時~20時:
アフタヌーンサービスでは焼き菓子やドライフルーツなど軽食を無料提供し、ゆったりとしたティータイムを演出。
17時~19時:
ハッピーアワーを設け、赤・白ワインやオリジナルカクテルを無料で提供する。
20時~22時:
お茶漬けバイキングが無料で利用でき、焼き鯖、漬物、刻み海苔などを自由にトッピングして楽しめる。

 これらはすべて宿泊者向けの無料サービス(朝食をのぞく)として提供しており、ラウンジは時間帯ごとに表情を変え、1日を通じて快適に過ごせる。

6時~7時に無料で提供する「朝活&スムージー」で目覚めの一杯。コーヒーは長年地元大阪で愛されるヒロコーヒーと山本珈琲の2ブランドと提携
7時~10時30分は有料の朝食ビュッフェを提供する。焼きたてパンをはじめとした季節の野菜などを含め約50種類以上のメニューが並ぶ。地産地消を意識した食材選びが特徴的だ
15時~20時はアフタヌーンサービスで焼き菓子をお茶請けにティータイム、そして17時~19時はハッピーアワーとしてワインやオリジナルカクテルを楽しむことができる
20時~22時はお茶漬けバイキング。ホテルインターゲート大阪 梅田近隣には北新地をはじめとした食事処がたくさん。そこで夕食をとったあとはホテルに戻って〆のお茶漬け。ほうじ茶や出汁を掛けていただくお茶漬けは絶品

 ホテル最上階には男女別の大浴場を設置している。男性側にはドライサウナと水風呂があり、出張や観光で疲れた体をしっかりと癒やせる。女性側はセキュリティコードによる入場制限があり、パウダーコーナーも充実。さらにフィットネスルームも併設され、健康志向の宿泊者に配慮している。

ホテル最上階に設置された大浴場。男性側にはサウナルームを備えており、設定温度は90℃で心地よい汗をかくことができる。もちろん水風呂もあるので、たっぷりと温冷交代浴でととのうことができる
同じフロアにはフィットネスルームも併設されている。運動不足になりがちな旅先での長期滞在でも身体を動かしてリフレッシュすることが可能だ。

 そのほかにもインターゲートラウンジでは、「和泉蜻蛉玉を使ったブレスレット制作体験」という伝統工芸体験を開催している。これは大阪府和泉市の蜻蛉玉職人が手がけたガラス製のビーズと色糸を使い、組紐の手法でブレスレットを編み上げるプログラム。

 初心者でも気軽に参加でき、完成した作品は旅の記念となる。外国人宿泊客の参加も多く、地域の伝統文化の発信拠点としても機能している。

 また、6月12日から新たに「INTERGATE Welcome Performance」と称して、大阪の伝統芸能などに触れることができるパフォーマンスが始まった。初開催となった初日は、太神楽曲芸師の豊来家大治朗氏が登場。15分間の公演で鞠回しや曲芸を披露し、観客から温かい拍手が送られた。

 このイベントは毎月第2木曜に2回(17時30分~17時45分、18時45分~19時)開催し、7月にはバルーンパフォーマーRay氏、8月には「さくら組」の演目が予定されている。滞在中に気軽に地域文化に触れられる新しい試みとして注目だ。

6月12日から新たに始まった「INTERGATE Welcome Performance」。大阪の伝統芸能などに触れることができるパフォーマンスだ
第1弾は、太神楽曲芸師の豊来家大治朗氏が登場。英語と日本語交えた15分のパフォーマンスに、多くを占めた外国人客は大盛り上がり。毎月第2木曜に2回(17時30分~17時45分、18時45分~19時)開催する予定だ
インターゲートホテル大阪 梅田で人気のワークショップ
京都の伝統産業「京こま」は、インターゲートホテル大阪 梅田オリジナルでたこ焼きをモチーフにした「ご当地こま」制作体験(2200円)や、大阪大阪南西部「和泉国(いずみのくに)」で制作されたとんぼ玉の歴史を正当に継承した技法や技術・材料で制作された「和泉蜻蛉玉」を使ったブレスレット作り(2500円)などが楽しめる

「ホテルインターゲート大阪 梅田」は、都会の便利さと静謐な空間、地域に根差した文化体験を兼ね備えた宿だ。客室や共有空間の快適性、ラウンジサービスの充実、定期的な文化イベントが滞在の満足度を高めている。

 インターゲートホテル大阪 梅田で支配人を務める岡部宏次氏は、「価値体験型ホテルとしてさまざまな仕掛けを用意しています。大阪の伝統工芸などの文化体験はもちろん、接客などからも大阪らしさを感じてほしいです。ちょうど大阪・関西万博開催中なので、会場を見たあとは、万博公園(千里)などにも足を伸ばして、当時の万博を感じてもらうのもオススメです」とのことだった。

お話を伺ったインターゲートホテル大阪 梅田支配人 岡部宏次氏。硬くかしこまった接客よりも、大阪らしさをだした丁寧で柔らかい接客を心がけていると話す